ネオジム磁石を車内に置くと燃費は変わるのか?
車の燃費アップの情報を探していると、オカルト的な情報を見かけることがあります。なぜかよくわからないけど「効く」商品は諭吉さんが必要であったりするので、格安で手に入るネオジム磁石で燃費アップの実験を実施しました。
結論から言うと「よくわからない」のですが、次に繋げるステップとして試行錯誤記事として残しておきます。
ネオジム磁石設置の参考にしたSEVという商品
設置のきっかけとなったのは、ダブリュ・エフ・エヌ社のSEV。ダッシュボードに置くだけ、車内の中央に設置するだけで乗り心地や操縦安定性に変化があると説明されています。
その効果は分かる人にはわかるようで、レーシングドライバーの谷口さんもブログで効果があると仰っています。SEVの紹介動画でも効果があるような印象がバシバシと伝わってきます(音声が出ます)。
ん~、しかしお値段が高い!
1年間のガソリン代が13万円(走行10,000km、燃費10km/l、ガソリン130円/l)だとすると、燃費が10%アップ(年間13,000円の節約)しても、元を取れるのは3年目。もっとたくさん乗る人とか、新車に装着するならいい投資になりそう。
パワーや安定性はレーサーには魅力でしょうが、高速でも左車線派のわたしは燃費アップの方がうれしい。
何とか格安で実現できないか?と試行錯誤した検証記録が今回の記事というわけです。前置きが長くなりすみません。
ネオジム磁石の設置
設置場所は、当然、ダッシュボードの中央とセンターコンソール上です。
はい、真似しています。ダッシュボード上のネオジム磁石はアルミテープの上に載せてみました。ちなみに前回設置したルーフのネオジム磁石とエアインテークのネオジム磁石は外しました。
ネオジム磁石をルーフから外す時に気付いたのですが、私は方向性を統一せずに設置していたよう。設置した磁石を外す時に今回購入したネオジム磁石の磁力で外したのですが、引き合う磁石と反発し合う磁石があった。
もしかして方向性を統一したらまた違う結果に?とも思いましたが、これは今後の検証課題としておきます。
ネオジム磁石を車内に設置すると燃費は良くなるか?
結論は最初に申し上げたとおりで、「よくわからない」です。以下、検証したデータを紹介します。
実験車はVWゴルフ4。10万キロ走行、2リッターNA、最近見かけなくなった4AT、カタログ燃費は9.7km/lというスペック。
一般道25km周回コースで燃費検証
いつもの一般道コースで燃費を検証しました。前回の反省から、近場のスタンドではなく実験用に使っていたスタンドで満タンにして空気圧2.5に設定してスタート。
ベスト記録 | 今回(引力) | 今回(反発) | |
---|---|---|---|
走行距離 | 25km | 25km | 25km |
走行時間 | 53分 | 55分 | 46分 |
気象条件 | 晴れ、8℃ | 晴れ、9℃ | 晴れ、9℃ |
平均速度 | 29km/h | 28km/h | 33km/h |
平均燃費 | 11.6km/l | 11.1km/l | 11.8km/l |
「引力」と書いてあるのは、ダッシュボードとセンターコンソールにあるネオジム磁石を引き合う向きで設置した場合で、「反発」は反発する向きで設置した場合での結果を表しています。
微妙に悪い結果ですよね。。。
反発方向では信号&道路スムーズで平均速度が高かったので、当然の結果。
平均速度が下がって燃費が上がっているなら凄い!となるのですが、今回の結果からはネオジム磁石の車内設置が燃費アップに繋がるとは言えない。
しかも、ネオジム磁石をボルテックスジェネレーターに見立てていたときには、下り坂の瞬間空走燃費がMAX58km/lを表示することもありましたが、今回は52km/l止まり。
ん~、やはりボルテックスジェネレーターは効果があるけれども、ネオジム磁石では磁場が乱れて?ダメだ、という推論(妄想)がアタマに思い浮かぶ。
というわけで次回は、再度ボルテックスジェネレーターに挑戦したいと思います。
まとめ
適当においただけでは燃費はアップしない!やはり専門的な知識で適切にチューニングすることが大事。
上のグラフは今まで計測した燃費データをグラフ化したもの。このグラフの各点を上へ上へと持ち上げられるように、今後もド素人による検証記事をアップしますのでよろしくお願いします。