高速道路でカタログ燃費の1.7倍を記録した空力&アルミチューン
空力改善で燃費アップを目指す。今回はアルミテープとエーモン工業の静音計画「風切り音低減フィンセット」を試してみました。
結果は、高速燃費ではカタログ燃費9.7km/l ⇒ 17.6km/lを達成できました。
前提として、アルミテープチューンを行っています。詳細は各記事を御覧ください。
風切り音低減フィンセットを購入
静音計画「風切り音低減フィンセット」は、高速走行時の風切り音を低減させる商品。
フィンをドアミラーに貼り付けて、空気の流れをスムーズにする。
風切り音低減フィンの大きさ
各フィンの大きさは表のとおりです。
ドーム型フィン | 直径23mm、高さ10.5mm |
---|---|
ディフューザー型フィン | 横幅43mm、縦幅19mm、高さ7.5mm |
Bピラー用フィン | 長さ51mm、幅14mm、高さ13mm |
風切り音低減フィンの使い方
画像のように貼り付けるのが、本来の使用法。
今回、空気抵抗を低減させるために、Bピラー用のフィンをルーフ後部に貼り付けました。
フィンの裏には両面テープが予めセットされていて、シールを剥がして直接ボディに接着させるだけ。
確実に接着させるために、使用上の注意をよく読んでから作業に取り掛かってください。
- ガラスには使用しない
- 気温10度以下では接着力が低下、ドライヤーなどで温めてから貼り付け
- 本来の接着力となるまでには24時間程度待つ
「摩耗・損傷・変形などあると効果がなくなります」と書かれています。
形状が大事なので、自作するより効果が期待できそう。
風切り音対策フィンの設置
ドアミラー周りは、説明書通りに設置。ギュッと握って体温で温めてから貼り付けました。
運転席からもフィンの出っ張りがよく見える。
次に、Bピラー用のフィンをルーフ後端に設置。
乱流翼と検索して出て来る戦闘機の翼の画像を参考にしました。
接着させる前に並べて位置決めしました。
センターから左右9cmの位置に2つ、そこから外側に向かって11cmの間隔です。
ボルテックスジェネレーターの燃費検証
結論は「高速燃費アップ」はもちろん、「運転が楽になる」というおまけもゲット。以下、データを紹介します。
実験車はVWゴルフ4。10万キロ走行、2リッターNA、最近見かけなくなった4AT、カタログ燃費は9.7km/lというスペック。
一般道25km周回コース
スタンドに寄ってガゾリン満タン、空気圧2.5に調整してスタート。
ベスト記録 | 前回参考値 | 今回 | |
---|---|---|---|
走行距離 | 25km | 25km | 25km |
走行時間 | 53分 | 46分 | 58分 |
気象条件 | 晴れ、8℃ | 晴れ、9℃ | 雨、8.5℃ |
平均速度 | 29km/h | 33km/h | 27km/h |
平均燃費 | 11.6km/l | 11.8km/l | 10.6km/l |
今までのベストは11.6km/l、ネオジム磁石設置した前回は11.8km/l。
ボルテックスジェネレーターは空力パーツですから、渋滞や信号でノロノロしている間は何の効果もないわけで・・・
アルミテープを拡大してみた
アルミテープをより大きなものに張り替え、さらなる燃費アップなるのか?検証しました。
ベスト記録 | 1周目 | 2周目 | |
---|---|---|---|
走行時間 | 53分 | 54分 | 54分 |
気象条件 | 晴れ、8℃ | 晴れ、14℃ | 晴れ、14℃ |
平均速度 | 29km/h | 28km/h | 28km/h |
平均燃費 | 11.6km/l | 10.8km/l | 10.9km/l |
結論:一般道では効果は感じない。
高速道路での燃費検証
ここからは高速道路での燃費を検証していきます。複数日にまたがっての検証なので、気象条件が全く同じではありません。
【4人乗車】:2017.3.16編集
ドアミラーにも貼り付けて高速燃費の検証を行いました。
今回の検証条件は、
- 家族4人乗車
- エアコン一部使用
- ガソリン満タン、タイヤ空気圧2.5
です。
1回目 | 2回目 | |
---|---|---|
走行距離 | 49km | 46km |
走行時間 | 43分 | 35分 |
平均速度 | 68km/h | 78km/h |
平均燃費 | 16.2km/l | 16.5km/l |
結果は、16.2km/l、16.5km/lでした。
渋滞が一切なかった好条件とはいえ、4人乗ってこの数字は見たことない。ノーマル状態ではせいぜい13km/l前後でしたから、20%以上の燃費アップ効果。
【1人乗車】:2017.4.1追記
一人乗車での燃費検証です。ルートは「自宅近隣IC~羽田空港往復の首都高速湾岸線」です。
結果としては初の17km/l超えを達成!カタログ燃費9.7km/lの車としてはなかなかの好燃費。
羽田⇒自宅 (ガソリン半分) | 自宅⇒羽田 (満タン) | |
---|---|---|
走行距離 | 31km | 33km |
走行時間 | 27分 | 31分 |
平均速度 | 69km/h | 64km/h |
平均燃費 | 17.4km/l | 17.6km/l |
往路復路の検証は、違う日にちで行っているので気象条件が異なっています。
1回目はガソリン半分で走った。2回目は33リットル給油して満タンで計測。満タンの方が好記録。あまりアクセルを踏まないのによく進む感じがした。
まだデータ不足ですが、17km/l台が2回連続で出たことは一定の成果があったと言える。エコタイヤを装着すれば、さらに燃費アップしそう。
高速道路での静音計画の印象:2017.3.16編集
以前から、法定速度で走っている限りは不快な感じはありませんでした。
今回「静音計画」を貼り付けたことでさらに静かに。スピード感も減少した印象。
法定速度の80km/hで走行していても、ゆっくりとした速度で走っているように感じます。長距離走る方は疲労の軽減に役立ちそうです。
高速道路100km走って燃費検証:2017.4.13追記
アルミチューンで使用していた高速コース、単独乗車での燃費計測を行いました。
往路BEST | 復路BEST | 往路今回 | 復路今回 (エアコン) | |
---|---|---|---|---|
走行距離 | 49km | 43km | 47km | 44km |
走行時間 | 55分 | 40分 | 46分 | 42分 |
平均速度 | 53km/h | 65km/h | 61km/h | 63km/h |
平均燃費 | 16.1km/l | 16.6km/l | 17.3km/l | 15.2km/l |
往路は渋滞がありながらリッター17.3kmの新記録。走行感は重かったので期待せずに走っていたのですが、記録を見て驚きました。
復路は暑さのためエアコン使用しています。燃費は悪化していますが、エアコン使用でリッター15km台なら満足。
結論:アルミテープ+ボルテックスジェネレーターで高速燃費は、カタログ燃費の1.7倍になった。
GOLF4の燃費記録まとめ:2017.4.26追記
アルミテープチューン、ネオジム磁石、ボルテックスジェネレーター、一連の記事の燃費記録をまとめておきます。
DIY内容 | 施行場所 | 一般道燃費 | 高速燃費 |
---|---|---|---|
アルミ | ハンドル下 | 10.2 | |
ボディ四隅 | 10.4 | ||
バンパー | 14.0 16.6 | ||
ルーフレール | 10.6 | ||
トランクルーム リア・サイドウインドウ | 10.7(下向き) 10.2(上向き) | 15.7 15.9 | |
トランクルーム撤去 | 10.5 | ||
エアフィルター バッテリーボックス アクセルペダル ブレーキペダル | 11.3 11.4 | 14.3 15.8 16.1 16.3 | |
ネオジム磁石 | ボルテックス | 11.4 11.6 | 16.4 15.6 |
吸気パイプ | 10.6 | 15.6 16.0 | |
ダッシュボード センターコンソール 吸気パイプ撤去 | 11.1 11.8 | ||
静音計画(現在) | ミラー ボルテックス | 10.6 10.8 10.9 | 17.4 17.6 |
まとめ
アルミテープとボルテックスジェネレーターの装着で、高速燃費がカタログ燃費の1.7倍に向上したことをご紹介しました。一方、一般道では燃費の改善は見られませんでした。